葬儀ってどんな流れ?喪主と家族の役割

もし、身近な人が終末期を迎えていたら、いやでも頭をよぎるのは葬儀の段取りですよね。まだ生きている人の葬儀を考えるなんて不謹慎だと考える人も多いため、口には出せませんが、葬儀の段取りは以外とタイトなスケジュールで進行するため、喪主になった時には案外大変と言われています。

ここでは、一般的な葬儀の流れや喪主、喪主以外の家族の役割についてご紹介します。

葬儀まではけっこう忙しい

大切な人が亡くなり、特に身近な人は悲しさや寂しさなどの感情でいっぱいになるでしょう。しばらく何も考えられないという気持ちも、とてもよく分かります。

しかし、いつまでもそうしているわけにはいかないところが、歯がゆいところです。大切な人が死を迎えたら、お通夜や葬儀の段取りのために、どんなに悲しくても動かなければなりません。

実際、葬儀が全部済んだあとで、悲しみの大きな波がやってくるという人もいます。

一般的な葬儀の流れ

葬儀にはいくつかの種類があり、段取りはそれぞれ異なりますが、多くの場合は伝統的な葬儀となる一般葬で見送りますよね。まずは、一般葬の流れを順番通りに見てみましょう。

死亡→死後の処置→死亡診断書受け取り→葬儀社へ連絡→搬送・安置→葬儀社との打ち合わせ→納棺→通夜→通夜振る舞い→葬儀・告別式→出棺→火葬→骨上げ→遺骨法要・初七日法要→精進落とし

簡易的な言葉で並べても、けっこうあると思いませんか?これを、通夜と葬儀の2日にわたって行うわけです。通夜は、亡くなったその日に行う場合もありますし、次の日などに行われる場合もあります。

それでは、一つずつ具体的に見てみましょう。

参考サイト:葬儀・遺品整理のコト

・死後の処置、死亡診断書受け取り
病院や介護施設などで亡くなった場合、看護師による死後の処置が行われます。自宅で看取った場合は、利用していた訪問看護師が処置をしますが、急死の場合は状況が異なる場合があります。

医師の死亡診断書は、火葬の際だけでなく様々な手続きに必要となります。あらかじめ、コピーをいくらかとっておきましょう。

そして、すぐに駆けつけてもらいたい親族やごく近しい人に連絡します。この際は、たとえ夜中であっても失礼にはあたりません。葬儀社に連絡し、遺体の搬送と安置の段取りも行います。

・搬送、安置、葬儀社との打ち合わせ、納棺

搬送・安置してもらった葬儀社で必ずしも葬儀を行う必要はありません。どこで通夜や葬儀を行うのか、日時をどうするのか、葬儀プランをどうするのかなどは、きちんと説明を受けてから決めましょう。

葬儀の日程が決まったら、故人の親しかった人々、遺族の親しい人などに広く連絡します。納棺は、葬儀社が行ってくれます。遺体を清めて死装束に着替えさせてもらいます。

・通夜、通夜振る舞い

通夜は、だいだい18時頃より行われるのが一般的です。家族や親族は2時間前には集合し、受付などの準備に追われます。進行は葬儀社に任せられるため、安心して大丈夫です。通夜振る舞いをする場合は、故人がお世話になった人に参加してもらい、簡単なお茶や食事をとってもらいます。だいたい、1時間程度の短時間で行われる場合が多いです。

・葬儀、告別式、出棺

葬儀は通夜の翌日に行われ、開始時間は葬儀社や火葬場の空き具合によりまちまちです。進行は葬儀社に任せることができますが、受付は親族などが行うのが一般的です。閉式後、出棺の準備をし、火葬場へ搬送します。

・火葬、骨上げ、遺骨法要・初七日法要

火葬は、だいたい1時間くらいかかります。骨上げは、遺骨を骨壺に入れることですが、足から順に、二人ずつ行っていきます。埋葬許可証をもらってから、自宅か斎場で遺骨法要を行います。この際、初七日法要を一緒に済ませてしまうことが多いです。

・精進落とし

葬儀の一定の流れがすべて済んだら、僧侶やお世話になった人々を招いて料理を振る舞い、喪主からお礼を述べます。

喪主は誰がなるの?

実は、喪主は誰が務めなければならないという決まりはありません。一般的には、配偶者や子が務める場合が多いです。配偶者がいても、高齢などの理由で喪主の役割が十分に果たせない時には、名目上は配偶者を喪主にして、その役割は子が担う場合もありますし、子が喪主となる場合もあります。

喪主は、葬儀の総責任者に近い役割を担います。様々な決定をしたり、会葬者へ挨拶をしたり、葬儀後に公的な手続きなどを行うなど、様々なことを行います。

喪主以外の家族の役割

喪主以外の家族にも、役割があります。簡単に言えば、喪主のサポート役ですが、何をしてよいのか分からない場合もありますよね。

一般的には、喪主からの頼まれごとをサポートしたり、葬儀の日程を連絡する手伝いをしたり、通夜や葬儀の受付などを行います。喪主は、通夜や葬儀の際には会葬者への挨拶で忙しいですから、事務仕事はその他の家族が中心になって行います。

また、通夜振る舞いや精進落としでは、参列者にお茶を出したり、炊事場で洗いものをしたりと、水仕事も行います。女性の場合は、白か黒のエプロンを持って行くと、いざという時に便利ですよ。

葬儀後に喪主がやるべきこと

葬儀が終わって、一段落…と思いきや、公的な手続きや相続など、喪主にはまだやるべきことがあります。

公的な手続きとしては、故人が亡くなってからあまり日にちの余裕がないものもあります。たとえば、年金の停止や介護保険の資格喪失届、住民票の抹消届、世帯主の変更届けは14日以内に行わなければなりません。

また、故人が自営業をしていたり年収2,000万円以上の給与所得者だった場合には、所得税順確定申告と納税を4か月以内に行う必要があります。

相続税が基礎控除額以上だった場合は、相続税の申告や納税を10か月以内に行う必要もあり、公的手続きだけでもたくさんのことがありますね。

さらに、パスポートや運転免許証を交付されていた場合は、勝手に処分するのではなく、きちんと返納します。これは、できるだけ速やかに行いましょう。

相続が確定した後には、株式の名義変更や不動産、預貯金の名義変更、生命保険金の請求なども必要です。

香典返し

香典返しは、通夜や葬儀の当日にお渡しする場合が多いですね。この際には、香典の金額に関係なく参列してくれた人にすべて同じものをお返しします。

ただし、高額の香典をいただいた場合は、後日改めて返礼品を贈るのが一般的です。改めて返礼品を贈るタイミングは、忌明けから1か月の間が相応しいとされています。忌明けのタイミングは宗教により異なりますが、仏式の場合は四十九日が忌明けとなります。

香典返しを改めて贈る場合、頂いた金額の三分の一~半額程度の品がよいとされています。しかし、身内の場合は、三分の一~四分の一程度が適当です。

さいごに

今回は、葬儀の流れや喪主、喪主以外の家族の役割についてご紹介しました。身内が多い場合は、手分けし協力しあいながら進めていけば、喪主の負担を軽くすることができますね。ただし、トラブルを防ぐためには、サポート役になる喪主以外の家族は、喪主としっかりとコミュニケーションをとりながら役割を務めることが大切です。

葬儀は、生きている人々のためにも大切な儀式です。故人が生前にお世話になった人々が、その場に集い、故人の死を受け入れるための大切な時間となります。喪主や家族は、これまでのご縁に感謝し、お礼をする気持ちと、これからもお願いしますという謙虚な気持ちで参列される人々をお迎えすることが大切ですね。

身近な人の死に動揺し、普段はテキパキと何でもこなせる人であっても、それがかなわないこともあります。喪主を支える家族としては、その気持ちに寄り添いながら、サポートしてあげることが大切です。

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