自分の葬儀は自分で決める!どこまで決めることができる?

終活を意識している人の中には、自分が亡くなった後、葬儀についても決めておきたいと考える人もいますね。少し前までは縁起が悪いと言われてきたことも、今は自分のことは自分で決めることが大切という風に認識されるようになりました。

自分の葬儀を自分で決めておくことには、メリットがあります。今回は、自分で葬儀を決める際、どこまで決めることができるのか、またそのメリットとデメリットについてご紹介します。

自分で葬儀について決めることのメリット

人の死は突然やってくるものといいますが、終末期を迎えた人の家族は、心のどこかで亡くなったら…と考えるものです。そう考えるだけで悲しくなったり、寂しくなったりするものですが、いくら覚悟していたとしてもそれを口に出すのは不謹慎だと、グッとこらえる場合が多いですよね。

特に、葬儀については生きている間から葬儀のことを考えるなんて…と、家族は口にしたがりません。亡くなってから、葬儀の段取りをするのは案外忙しいと知りながら、敢えて口に出さないのです。

そうした時、葬儀について故人の希望があれば、いくらか家族の負担を取り除くことができます。どこで葬儀をするのか、どれくらいの規模にしたらよいのかなど、家族は故人のことを考えながら相応しい形にしようと考えますが、故人の希望があればそれに越したことはありません。

そして何より、自分の納得した形で葬儀を執り行うことができます。もちろん、亡くなった後のことですから、葬儀後の満足感は味わえませんが、生きているうちに葬儀について決めておくことで、心配がなくなると考える人もいるでしょう。

生前に葬儀のことを決め、予約まで行っておくことで、だいたいの費用が分かります。葬儀費用を遺しておくと、家族の負担が減ることにつながるため、経済的な面で家族に負担をかけたくないと考える人には役立ちますね。

自分で葬儀を決めるデメリット

実際に自分の葬儀について決めていても、葬儀の決定については喪主の意見が反映されることもしばしばあります。ですから、家族にはきちんとその旨を伝えないと、せっかく葬儀について考えていたとしても、その通りにならない可能性があります。

また、生前予約といって、葬儀内容や供養方法を決めて予約しておく方法がありますが、これは葬儀社によって前払いか後払いかが変わってきます。前払いの場合、家族に費用面での負担をかけずにすみますが、もし万が一葬儀社が倒産してしまった場合の不安要素もあります。

生前葬ってなに?

生前葬というものがあるのをご存じですか?その名の通り、生きている間に自分の葬儀を行うことです。まだまだ広く認知されているとは言えませんが、終活の中で生前葬について興味を持っている人は多いです。

生前葬をする大きな目的は、自分がお世話になった人に対してきちんとお礼を言う場を設けることにあります。終末期を迎えてからでは、きちんとお礼を言えないかもしれない、あるいは認知症になってからだとお世話になった人の顔が分からないかもしれないと、元気なうちにきちんとお礼をしたいと考える人もいます。

生前葬は、人生の最期を意識した人から、まだまだ元気な人まで行っており、とくに決まりはありません。生前葬をする人の一部には、病気で余命を宣告されたなど、これから先の生活を見越している人もいます。その一方で、若いうちに自分の思うとおりのお葬式をしたいと考えて行う人もいます。

生前葬の形は、人それぞれで、特に決まりはありませんが、一般的には葬儀場ではなく宴会場を利用する場合が多いです。会費制にして食事を用意し、お世話になった人へのお礼や、これまでの人生について振り返ったり、余興を楽しんだりするという、明るい場となる場合が多いです。

生前葬をした場合、葬儀は身内だけで行い、知人や友人には死亡通知状などを送るといった方法が多く、生前葬をもって社会的な区切りをつける人も珍しくありません。

よく生前葬をしたら葬儀の費用を家族に負担してもらわなくても済むと紹介されていますが、必ずしもそうとはいえません。実際に、亡くなったあとは火葬することになりますし、葬儀の規模によっては一般的なお葬式と同じくらいの金額が発生します。

自分の葬儀、何をどこまで決める?

生前予約をする場合とそうでない場合とで違いますが、家族にある程度希望を伝えておくと、自分の理想に近い形の葬儀ができるのではないでしょうか。

生きているうちから決められることといえば、葬儀社や会場、お葬式の規模、参列者の数、案内状の内容、お経をあげてもらう僧侶、精進落としで振る舞う料理の内容が大きなポイントでしょう。

お葬式の種類にも、いろいろあります。

・一般葬
伝統的なお葬式の形です。故人や遺族の知人や親交のあった人に広く知らせて参列してもらい、だいたい300人以下の規模のお葬式のことをいいます。

・家族葬
身内や親族、とりわけ深い間柄にあった人だけで執り行うお葬式です。葬儀の進行については、一般葬と同じですが、参列者の数が違います。だいたい20~30名程度の規模となる場合が多いです。

・一日葬
お通夜を行わずに一日で済ませるお葬式です。家族葬を希望する場合には、一日葬を選択されることも多いです。

・直葬
通夜や葬儀を行わず、遺体をそのまま火葬場へ運び、火葬してもらう方法です。通夜やお葬式、告別式をしないため、葬儀とは呼ばれませんが、炉前式などと呼ばれる場合があります。

・自由葬
形式にとらわれない自由な葬儀のスタイルのことで、好きな音楽などを流したりできるオーダーメイドのお葬式です。葬儀社によっては、自由葬についてのプランを用意しているところもあるため、どこまで自分の希望が反映されるのか確認してもよいですね。

供養のことも自分で決める!?

お葬式について自分で決めるのなら、供養方法についても決めておきたいですね。供養方法とは、かんたんに言えばお墓のことです。

自分の入るお墓の手配も、生前にしておくという人が増えています。お墓を立てるとなると、案外お金がかかりますから、家族の負担を軽減したい人にはおすすめです。

お墓は、墓石を建てるかどうかをまず決めなければなりません。先祖代々受け継がれてきた墓地があれば、そこにお墓を建てることになりますね。

ただし、最近では、お墓を建てても跡継ぎがいないためどうしようか悩んでいる人も多くなってきています。そうした場合には、永代供養を選択する人が増えてきています。永代供養にすると、お墓を守る人がいなくても、永きにわたり供養してもらうことができます。また、お墓の管理も必要ありません。

永代供養の場合、一人ひとりのお墓を建てないため、土地や墓石を用意する必要がありません。プランによっては一人用のお墓を建てる場合もありますが、多くは合祀墓という共同のお墓に入る人が多いです。

さいごに

今回は、自分の葬儀について自分で決める時のポイントやメリット・デメリット、生前葬についてご紹介しました。

葬儀やお墓のことは、家族がいる場合は自分一人では決めず、亡くなったあとに実際に段取りしてくれる人とよく話しあうことも大切です。生前葬を行う場合、まだ一般的な方法ではないため、出席者の中には戸惑いをみせる人もいますが、病気などによっては友人や知人に先の気遣いをさせなくてもよいというメリットもあります。

一から十まで葬儀について決めなくても、「葬儀社は○○がいい」と家族に希望を伝えておくだけでも、家族にとっては有り難いはずですよ。

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