介護が必要になったら?これからの生活が不安な人に

介護が必要になったら?これからの生活が不安な人に

今は元気だけど、なんだか腰や足が痛くなることが増えて、動きにくくなった…。しばらく会っていなかった友人に久々に会ったら、病気の治療中で驚いた…。テレビで認知症や介護についての話題を目にすると、自然と見入ってしまう…。

そんな人の中には、これからの生活が不安になる人もいるでしょう。もし、自分が介護が必要になったとき、家で生活ができるのか。誰か介護してくれる人はいるのか。家族に迷惑や負担をかけたくない。一人でいるときに倒れて動けなくなったらどうしよう。

考えればキリがありませんが、老後の心配は誰でもあるものです。今回は、介護が必要となった時のことを考えて心配でしかたない、という人に知っておいてもらいたいことについてご紹介します。

まずは、自分で老後をどう過ごしたいか考える

一口に介護が必要、といっても、その程度によって状況は変わりますよね。まずは、おおまかでも良いので、自分で考えてみましょう。

たとえば、杖をついて歩けるくらいなら、どうしたいか。

車いすでの移動になったら、どうしたいか。

自分で身の回りのことができなくなったら、どうしたいか。

認知症で、ものごとの判断が難しくなったら、どうしたいか。

もちろん、一人で考えるだけでは決められないこともあるでしょう。家族の意見も聞きながら、話し合ってきめたいという人もいるかもしれませんね。しかし、まずは、自分がどう老後を過ごしたいのか考えることはとても大切です。

よく、「家族の世話になるようなら、介護施設に入る」という人がいますね。おそらく、そう言う人の多くは、「本当は自宅で生活し続けたいけど、家族に迷惑をかけたくない」という気持ちで言っているのではないでしょうか。

ただ、何度も申し上げるようですが、介護の必要度によっては、介護サービスを受けながら、家族に負担をかけずに生活することだってできます。

介護は家族だけでなく地域全体でする時代

これまでは、身内の介護は身内の問題として考えられてきました。今も、そう思っている人は多いし、介護が必要となった時には家族の協力は必要です。ただ、家族だけで介護する、というのは今の時代には当てはまらない考え方です。

必要な時には必要なぶんだけ介護サービスを使い、時には施設に入所し、介護が必要な人が地域にいる時には地域住民で見守る、という考え方に変わりつつあり、介護の方向性も施設中心の介護ではなく、在宅で生活できる社会の構築を目指しています。

介護施設を利用することが、何となく後ろめたいと感じる人もいるかもしれませんが、そうではありません。今は、介護施設にも状態に合わせて選択する時代。元気なうちから入居できる施設もあります。自分で選び、自分で決定する時代です。

介護施設にはどんな種類があるの?

介護施設は、外観からでは想像しずらいですが、実は様々な種類があります。施設によって、利用対象者や役割が異なり、自分の状態に合った施設を選ぶことが大切です。

介護施設は、自宅で生活をする人が通って利用するものや、長期的に泊まるもの、中長期泊まってまた自宅に帰るものなどがあります。

元気で介護の必要性がないうちから入居できる施設もあり、どのタイミングで介護施設に入居するのかは、その必要性によって違うんです。

介護保険で利用できるサービスだけでもかなりの種類がありますので、今回は泊まって利用できる施設に的を絞って簡単に特徴をご紹介します。

・サービス付き高齢者向け住宅
高齢者用のマンションのような住宅です。基本的には身の回りのことを自分で行える人が入居しますが、場合によっては介護が必要となっても利用できることもあります。安否確認や食事サービス、健康相談、生活支援などを受けることができ、比較的自由度の高い住宅です。

・有料老人ホーム
元気なうちに入居する種類から、全面的に介護が必要な状態でも入居できる種類のものまであります。基本的な基準は設けられていますが、サービス内容や設備は施設により大きく異なる点も特徴です。

・特別養護老人ホーム
要介護3以上の、自宅で生活ができないと認められた人が対象です。ほぼ寝たきり状態など、重度な人が多い点が特徴です。看取りに対応する施設が多いです。

・介護老人保健施設
医師や看護師、リハビリ専門職など、福祉や医療にかかわる専門職が揃っている点が特徴です。リハビリをして、自宅に戻るための支援を受けたり、認知症のケア、看取りなど幅広い役割があります。

・介護療養型医療施設
介護と医療の両方から支援が必要な人が対象です。ただし、病床数が減少傾向にあるため、なかなか利用できない可能性があります。

今のうちにできること

老後が心配でも、実際にはまだ若いからとあまり真剣に考えたことがない人もいるかもしれません。反対に、心配で仕方ないという人もいるでしょう。

介護が必要になる前に、できることはたくさんあります。終活という言葉が流行っていますが、まずはゆっくりと家族と将来について話してみてはいかがでしょうか。

その際に、具体的に「こういう状態になったら、こうしたい」と伝えることが大切です。もしかすると、家族の意見を聞いて考え方が変わる可能性だってありますね。それは、とても意義あるものです。

また、介護の施設についても、見学やインターネットを使って情報収集するなどし、どんな施設があるのか知っておくといいかもしれませんね。

また、将来的に、介護が必要になっても自宅で生活し続けられる地域づくりを目指すために、あなたが今できることだってあります。隣近所にお年寄りがいる場合は、変わったことがないか少し気にかけてあげるだけでもOK。

もし、認知症の高齢者が地域にいる場合は、困った様子で歩いていないか、迷子になっていないか、家族の人が疲れていないかなど、注意してあげるだけでもOKです。何か介護のことで困ったときには、民生委員や役場、近くの介護施設に相談すればいいんです。

できるだけ自宅で元気に生活するために

できれば、いつまでも元気で、身の回りのことは自分でして、楽しく生活がしたいですよね。そのためには、元気な状態を維持することが大切です。

近年の介護保険制度では、介護予防に力を入れています。介護が必要にならないための施策に、行政が取り組んでいます。介護が必要となっても、できるだけ重度化しないようにすることも大切です。

足腰の力を落とさないように、適度な運動をすることや、食事や水分をバランスよくとること、規則正しい生活を送って、夜はしっかり休むことなど、生活習慣を整えることはかなり大事。高齢になって介護が必要となる原因の中に、これらの生活習慣の乱れが関係することが多いんですよ。

そして、友人とのつきあいや、買い物など、外出を定期的にすることや、趣味を楽しむことも介護予防につながります。

介護予防に関するセミナーや教室は、行政が無料で企画していることもあるため、一度参加してみても良いでしょう。

さいごに

いかがでしたか?

今回は、介護が必要となった時が心配という人に、今からできることをご紹介しました。

一人暮らしであっても、介護サービスを受けながら自宅で生活している人はたくさんいます。これからの時代、少子高齢化がすすみ、介護のありかたも変わってくるかもしれません。一人暮らしの高齢者は、今後ますます増えるでしょう。ですから、心配なのはあなただけではありません。

自分の老後は、自分で考え、介護サービスは、自分で選択する時代です。家族の意見に耳を傾けないで自分で決めるべきと言っているわけではなく、老後や最期についても自分で考えてその希望を伝えておけば、家族の気持ちが楽になる場合もあるということです。

心配になったら、専門家に相談すればいいんです。介護の専門家は、役場や介護施設にたくさんいます。

できるだけ元気な状態が維持できるように、自分でできることを行いながら、老後について少し具体的にイメージしてみても良いかもしれませんね。

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